2019年5月20日月曜日
[PS4/トロコン] The Surge
PS Plusで100円(4月のフリープレイ枠)だった死にゲーThe Surgeをやってみました。
プラットフォーム | PlayStation 4/Steam/Xbox One |
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ジャンル | アクションRPG |
発売日 | 2017年11月30日(PS4) |
おすすめ度 | ★★★★★☆☆☆☆☆(5/10) |
難易度 | ★★★★★★☆☆☆☆(6/10) |
トロフィー難易度 | ★★★★☆☆☆☆☆☆(4/10) |
ディストピアSFなソウルライクアクション
本作は、フロムソフトウェアのDARK SOULSやBloodborneをリスペクトした高難度のいわゆる「死にゲー」です。舞台は近未来、とある企業で起こった事件に主人公が巻き込まれます。
合う人には合う、合わない人にはとことん合わない
このゲーム、とにかく合う合わないが大きく分かれます。
- 高難度アクション
- ハック・アンド・スラッシュ
- 探索(メトロイドとか)
- ディストピア系SF
- ストーリーの考察
上記の要素が好きな場合はドハマリします。僕は全部好きなのでめちゃくちゃ楽しめました。逆にどれも当てはまらない人には辛いだけのゲームです。
行動にはスタミナが必要で、スタミナが減ってしまうと回避も攻撃もできなくなっていしまいます。敵の火力も異常に高く数回の攻撃で簡単に倒されてしまい、その場合テックスクラップと呼ばれる経験値をその場に落としてしまいます。そしてテックスクラップは時間経過でロストしてしまいます。
アクション自体は先述の通り難しめです。死ぬことは死にますが、難しくて先に進めない、というほどの難しさではありません(ただし初見殺しは多め)。テックスクラップを使ってコアパワーを強化できます。コアパワーを強化するとより強力なギア(防具)やインプラント(強化アイテム)が装備できるようになり、戦闘を有利に進めることができるようになります。テックスクラップと素材を使って武器の強化もできます。周回を重ねると敵も強化され、自身の装備もより豊富になっていきます。
マップは広くはありませんが、入り組んでいるので迷いがちです。ただショートカット解放のタイミングが絶妙で探索そこまで苦にはなりませんでした。ストーリーは結構作り込まれている印象ですが、音声ログで散りばめられているためゲームをしながら話を飲み込んでいくのはとても難しいと思います。せっかくいい設定なのにこの点は少しもったいないなと思いました。
強化システムが面白い
本作では、装備できるギアやインプラントはコアパワーの数値によって制限されます。より強力な装備を使用するためにはこのコアパワーを増やしていく必要があるのですが、逆に言うとコアパワーの数値のみで装備が制限されるため、非常に幅の広いカスタマイズが可能になっています。回避を重視したり、火力を上げて短期決戦装備にしたり、回復アイテムやHPを上げて長期戦装備にしたりすることもできます。戦闘のスタイルに合わせてかなり柔軟にカスタマイズ可能な印象を受けました。
強化には敵が持つパーツが必要です。腕や脚など、敵の一部を攻撃し部位破壊することで、該当する部位の武器や装備、強化に必要なパーツなどを獲得することができます。手に入れられる強化パーツはゲームの進捗に合わせて強くなっていくので、俺TUEEEEになることもなく適切な強さで無理なく攻略していくことができるようになっています。
足りない部分も…
良い点はたくさんありますが、悪いところもたくさんあります。
まずよくクラッシュする点。これはとにかくひどいです。1周する間に10回ほどクラッシュしました。オートセーブなのである程度の救いはありますが、再開時に瀕死状態で再開になります。これはおそらく倒されたときにゲームを終了させた際の対策ではないかと思いますが、まったくもって迷惑なものです。エリア切り替え後によく落ちるようです。
敵の配置ももう少し考えてほしいところがありました。このゲームは回避できない状況になると詰みです。終盤になると狭い通路に敵が配置されていて戦闘を回避することもできず、ハメ殺されることもあります。難しさとは別軸の理不尽さがところどころに散りばめられていて、このへんはなんとかしてほしいなと思いました。
攻略
とにかく敵の火力が高いので、回避を主軸において戦います。もちろん1体ずつ釣りだして各個撃破を心がけましょう。以下攻略のアドバイス。
特定の武器に慣れる
熟練度により武器の火力が上がる、というのもありますが、それぞれの武器には癖があり、威力以外にもインパクト(敵をひるませる)やモーションの大きさ、特殊効果などが存在します。戦い方によって適切な武器も変わってくるので、自分の戦いやすい武器を序盤に見つけることが重要です。
僕は主にスタッフを利用していました。この武器はステップ攻撃の出が早く、ボスを含む大半の敵にステップ攻撃→後方回避の戦い方が可能になります。一方で他に有効な戦い方はあまりないため、単調な戦闘になりがちです。
この一撃離脱戦法は、シングルリグでも可能です。こちらのほうが威力が高く充電速度も早いので有効かもしれません。ただし少しモーションは大きく、攻撃を外した場合の隙きができやすいのが欠点です。
ガードと回避の使い分け
回避が重要な本作ですが、敵によってはガードも有効です。1週目であれば、動きの早い敵はガードからのカウンターの繰り返しで簡単に倒せます。ただし、スタミナを大量に削られてしまうため、回避に回すスタミナが足りなくならないようにしましょう。スタミナ不足でガードしきれない場合は、ダメージを受けた上スタミナが0になり回避もできなくなってしまうため圧倒的に不利な状況に置かれます。2周目以降は特に敵の火力が高くガードはほぼ不可能だと思ったほうがいいでしょう。
ガード中は右スティックを上または下に動かすことで下段回避、上段回避が可能です。ガード中の回避はタイミングが非常に難しいため積極的に使うのは難しいと思います。ただし、終盤に出てくるクリサリスの高速回転攻撃は上段回避からのカウンターが非常に有効なので、覚えておくといいと思います。
ゲーム中で説明のない隠し要素
本作には、ゲームを優位に進めるための機能がありますが、その殆どが説明されません。便利な要素がいくつかあるのでまとめておきます。
回復アイテムとエネルギーの回復
テックスクラップを獲得すると、右下に所持しているテックスクラップの量が表示されます。その背景が青いゲージになっているのですが、このゲージが貯まると回復アイテム(バイタル・インジェクター)が1つもらえ、加えてエネルギーが全回復します。回復アイテムはインプラント1つにつき1個なので、複数装備しているとその数だけもらえます。
テックスクラップを増やす
テックスクラップは、メッドベイを利用しない限り獲得倍率が最大3倍まで上がります。メッドベイを利用してテックスクラップをOPSに保管すると倍率がリセットされてしまいますが、ギア・アセンブリを利用してテックスクラップを預けると倍率がリセットされないので、効率的な稼ぎが可能です。
また、テックスクラップを落とした状態で一定時間(5分くらい?)が経過すると、獲得できるテックスクラップの量が増えるようです。
武器ごとの特殊効果
武器によっては特殊な効果が発動するものがあります。例えばファイアバグのv2.0武器では、弱弱強や強強弱で炎を周囲に撒き散らしながら攻撃します。他にもそういった武器があるので探してみましょう。
武器の熟練難易度
「熟練難易度」は誤訳です。原文は「Proficiency Scaling」で、要は熟練度がどれだけ武器の強さに影響するか、という値です。この熟練難易度は熟練度の上がりやすさには影響しません。熟練難易度が高いほど、熟練度が高くなったときの威力の上昇が大きくなります(英語版のプレイ動画を見た感じ、他にもちょくちょく誤訳があるみたいなので注意)。
おすすめの装備
おすすめの装備を紹介しておきます。
防具: リンクス
最初にリグを選ぶときにリンクスとライノスを選べますが、リンクスは最後まで使用できる優良装備です。体力が最大に近いときに攻撃速度が上昇します。またスタミナ消費も少ないため、一撃離脱戦法に適しています。
防具: リキデイター
属性攻撃に強い防具。フルセットで装備すると毒地帯のスリップダメージを防ぐことができます。本作は最初から最後まで毒地帯があるので、必須の装備でもあります。
防具: アイアンマウス
精錬機倒したときにもらえるコインを5枚集めて、中央製造エリアBとR&Dへの通路の自動販売機を調べるともらえます。チート級に強力なわけではありませんが、ドローン使用時の消費エネルギーを半減できる上、なんと消費コアパワーが0という破格の性能を持っています。
武器: P.A.X.インペラトル
最初のボスで獲得可能なシングルリグです。威力もインパクトも高く、充電量もかなり多いので最後まで使える強力な武器です。一撃離脱戦法に適しています。
武器: MGネゴシエイター
中央製造エリアBの序盤の警備員から奪えるスタッフ。属性がそこそこ高いので、序盤の機械に有用です。
インプラント: リグコンデンサーXL+バナジウムEセルLv5×2
エネルギーの減衰が30%で止まるインプラントと、エネルギーの最大値が増えるインプラントです。これらを装備していると「高エネルギー状態」を維持できるようになるため、「エネルギーが高いときに〜」系の装備が扱いやすくなります。ちなみに高エネルギーとは、フィニッシュムーブを発動できるエネルギー以上のことを指すようです。
トロフィー攻略
ゲーム自体はある程度高難度ですが、トロフィー獲得にはスキルもやりこみ要素も存在しないため、比較的簡単にプラチナトロフィーを獲得できます。ただし、念入りに探索しないと何度も周回することになります。なお、プラチナトロフィー獲得のためには2周する必要があります。セーブデータをコピーしておけば1周+αで獲得できますが、2周目もそれなりに楽しく、時間もそこまでかからないので素直に2周することをおすすめします。2周回って45時間弱でした。
収集系
以下の4つのトロフィーは、音声ログの収集で獲得できるトロフィーです。そこまでわかりにくい場所にあるわけではありませんが、しっかりと探索する必要はあります。本作はマップが非常に複雑なため、否が応でも探索が必要です。そのため難しくはありません。
- ウサギの巣穴へ
- 怒れるドローン
- 解放
- 進化論
これらの音声ログは、攻略のルート上にあります。他にも音声ログはありますが対象ではなく、セキュリティドアの先等、ちょっと複雑な場所に置かれていたりするので見つけるのが少し難しいです。
嗅ぎ回るもの
アイアンマウスのコミックをすべて集めると獲得。こちらも収集系ですが、音声ログと違い非常に見つけにくいため、見逃さないよう注意が必要です。おいてある場所を以下の動画にまとめておきました。
2週目が必要なトロフィー
以下の3つのトロフィーは2周かけて獲得する必要があるものです。
- 優れた新世界/人類のために
- 夜のサングラス/リピーター
- 君のだったっけ?
「優れた新世界/人類のために」は、ユートピアにウイルスの注入を行うかどうかで分岐するため、2周する必要があります。エンディング中にクラッシュしてトロフィーがもらえないまま次の周回が始まってしまうことがあるっぽいのでデータのバックアップを推奨。
「夜のサングラス/リピーター」は、ジョーにテックスクラップを一度も渡さなかった場合と、すべて渡した場合で分岐します。テックスクラップを渡してしまうとサングラスはもらえません。逆もしかりです。したがって2周する必要があります。
前者2つはセーブデータのコピーで周回を回避することができますが、「君のだったっけ?」は必ず2周目で達成する必要があります。獲得条件はボスの武器でボスを倒すこと、例えばPAXをPAXインペラトルで倒す必要があります(その他のボスでも同じ)。ちなみに警備主任戦のPAXをPAXインペラトルで倒しても獲得できませんでした。
ホモ・マキナリス
ホモ・マキナリスになったバレット博士を倒すと獲得。普通にプレイしていると気づかないのでちょっとむずかしいトロフィーです。中心部に到達後にR&Dのラボのバレット博士の研究室に戻ると、博士が機械の姿になっています。これに攻撃を加えると戦闘になるので倒しましょう。
優れた道具/マン・オブ・スティール
ナノコアを使って武器/防具を強化すると獲得。防具はワンセットすべて強化する必要があります。ナノコアは各地点にある高パワーサーキットをオーバーチャージすることで手に入りますが、2周目であれば中心部の使徒みたいな雑魚(ナノマシンでできた分裂するやつ)が確定で落とすので、2周目で獲得するほうが楽だと思います。
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