2025年9月6日土曜日
[PS5/トロコン] 明末: ウツロノハネ

4年の時を経てリリースされた中国産死にゲー「明末: ウツロノハネ」をプレイしました。
概要とか
中国産死にゲー。率直に言うと非常に微妙なソウルライクです。光るところもなくはないのですが、欠点が多すぎて現時点では全くおすすめできません。一応8月半ばくらいにアップデートがあるらしいので、それで良くなるかもしれませんが…(本記事はアップデート前の情報を記載しています)

ゲームシステム的には特に目新しいものはなく、スタミナありの古いタイプのソウルライクです。パリィやガードは一部の武器でのみ使用可能で、基本的にはジャスト回避で敵の攻撃をいなしていくブラボ系ですが、戦闘は全体的にもっさり。敵の攻撃をジャスト回避したり、特定の攻撃を繰り出すことで須羽を得ることができ、これを消費してスキルを使うことができます(ウォーロンの気勢、ステラーブレードのベータスキルと同じ)。

ゲーム全体を通してそれほど難易度は高くなく、ソウルライクの中でも比較的簡単な方ではありますが、敵のモーションや配置などがかなり理不尽で、不愉快な難しさがあります。ダークソウル2を悪い方に進化させた、という感じ。特に雑魚もボスも無限スタミナから無限コンボを叩き込んでくるため、一度モーションが始まってしまうと攻撃の隙も回避の隙も回復の隙もなく瞬殺されてしまいます。起き上がりも非常に遅く、一発もらったら基本的には起き攻めで死を覚悟したほうがいいと思います(ダウン中も無敵時間はないのでどのみち死ぬ)。ほぼすべてのボス戦において「距離を取って飛びかかってきたところを避けて1発」が最適解になりがちなので、戦い方がわかってくると急激に難易度が下がります。

マップもとにかく「プレイヤーを殺せるなら何でもいい」といった半ばヤケクソな構成になっていて、端的にストレスです。ルートも複雑な割に篝火も少なく、探索しても大したものが手に入らないのもよくないところ。終盤ともなれば所狭しと高耐久強モブが配置されまくります。 NPCイベントも複数用意されていますが、本家ほどではないにしろフラグ管理は非常に複雑で、一部では話しかけるだけでフラグが折れるなどなかなかの鬼畜仕様。しかもエンディングに絡んでくるイベントもあるため厄介極まりないです。
ここまで不満点を書いてきましたが、いいところもなくはないです。特に武器周りの仕様はすごくいいですね。本作の武器は全部で5種類。武器数も各武器5本程度と少ないのですが、各々の武器に特徴がありどれか1種類が飛び抜けて強い、みたいなことはなく、すべての武器がそれなりに有用です。パリィ可能で溜め攻撃が早く致命が取りやすい長刀、対抗(ハイパーアーマー)で連撃が激しいボスに強く出れる双刀、モーションは遅いが強靭も強靭削りも火力も高く雑魚戦で有用な斧、攻撃範囲が広く様々なバフで優位に立ち回れる長槍、術に特化した片手剣と、各々の武器にしっかり個性があるのがすばらしい。強化も武器ごとではなく武器種ごとなので持ち替えも簡単です。一つの武器を使い続けるというより、相手に応じて切り替えながら戦う、というシステムになっています。

またプレイヤーの成長自体もスキルツリーで行うようになっており、獲得したスキルはいつでも振り直し可能。このシステムもあって周回を重ねなくともいろんな戦い方を試せるのがすばらしいです。ただスキルツリー自体はかなり大きく、振り直しが非常にめんどくさいのが残念なところ。 グラフィックも特別きれいなわけではありませんが、世界観はよく作られており雰囲気も悪くないです。とくに森林マップなんかはきれいです(構造や敵の配置はクソですが)。ストーリーはよくわからなかったけどソウルライクってそういうものじゃん?

総じて他人には進められないしストレスもめちゃくちゃ溜まるけど謎の中毒性があって一概にクソとも言えない、そんな微妙な作品です。3周くらいして敵の配置やマップの構造なんかがわかってくると意外と悪くないな…と思うところもあり、開発チームもこういう気持ちで調整しちゃったんでしょう。不満点は非常に多いですが、それらが修正されたら良ゲーに化けるかも…そんな一作です。
エンディングの分岐条件について
ネタバレになりますが、本作のエンディングは全部で4種。条件は以下のとおりです(間違ってるかも)。
- 4章開始時に講談師に話しかけ、依頼を拒否し僰人の巫祝を倒す→僰人の後継者エンド
- 何有哉と方揺のクエストを完遂させ、たがねを4つ集める
- たがねを玄陽子にわたす→薬を育むもの
- たがねを玄陽子にわたさない
- 輪廻の輪・再生を所持している→まるで夢のよう
- 輪廻の輪・再生を所持していない→定めなき命
- 上記以外→薬を育むもの
トロフィー
エンディング全回収や回復薬最大強化など、トロフィー構成は一般的なソウルライクと同じです。エンディングが全部で4種類あるため最低でも4周する必要がありますが、オンラインストレージを利用することで1周で獲得することが可能です。その場合は40〜50時間程度、1周目を自由に遊んで2周目でコンプリートを狙う場合は70時間程度かかると思われます。収集系トロフィーもいくつかありますが、 すべて周回をまたいでカウントが継続されます 。そのため、2周目以降をプレイするつもりであれば1周で無理に集める必要はありません。またかなり厳しめの時限要素があるため1周でコンプリートを狙う場合は必ず攻略サイトをみて、手順通りにプレイしましょう。
才能あふれし者
ゲーム中に存在する謎掛けの扉全てに正解すると獲得。正解は唐王行宮が「羽化飛昇」、望山村が「因果逆転」、僰人の古都「大きな夢から目覚める」ですが、最後の扉はハズレを引くことが特定のエンディングにつながるため、周回で両方狙うかバックアップを使う必要があります。その他の扉はハズレを引いても特にいいことはありません。
伝説の収集者
全ての武器を集めると獲得。基本的には探索やボス戦などで獲得できますが、一部武器がNPCイベントの進捗で手に入るため、攻略サイトをしっかり確認しましょう。
玉佩の収集者
全ての玉佩を集めると獲得。武器とは違いNPCイベントは関係ないです。
「千秋の孤勇」趙雲

隠しボス「趙雲」を倒すと獲得。趙雲は5章に入ってから鳥人の沼の白衣の老人がいた場所(鳥人の居住地から近くにある広い場所)にいます。めちゃくちゃ強いように見えてじつは背中がガバガバなので、双刀で対抗を狙うか、長刀で致命を狙うと楽です。
執念の心魔
隠しボス「執念の心魔」を倒すと獲得。最後の謎の扉(僰人の古都)でハズレを選ぶと戦うことが出来ます。かなり固いので可能なら1周目に倒すと良いと思います(2周目で1戦20分くらいかかりました)。プレイヤーの行動次第で敵の行動をある程度制御できるので意外と面白いボス。
数え切れぬ収穫
道中にいるタケノコを20体倒すと獲得。タケノコはダクソでいうところの結晶トカゲです。1周で20体なので1周で獲得する場合はすべて倒す必要があります。最後の1体は最後の謎の扉(僰人の古都)でハズレを選んだ先にいるため、上記トロフィーとあわせて1周目に狙っておくといいかもしれません。もちろんカウントは周回をまたいでも継続するので、周回するる予定がある場合は無理に倒す必要はありません。逃げられた場合は厨子(篝火)で休憩すると復活します。
心魔誅滅

6人の心魔を倒すと獲得。プレイヤーが死んだときに出現する心魔は対象外で、フィールド上で侵入してくる心魔がカウント対象です。侵入は全部で6箇所なので、実質全ての侵入心魔を倒す必要があります。基本的に探索していれば侵入されると思いますが、雪堡の城の地下宝物庫は逃しがちなので注意(城内の強いお姉さんと弓矢持ちが会話している部屋にあるエレベータで下に行く)。
心を込めれば通ず
全ての厨子を見つけると獲得。基本的には道中にありますが、いくつか取り逃がしやすいものがあるので注意。取り逃がしやすいのは、1章で紅嵐と戦ったエリア(ボス戦後に転送されるので、蓮池に戻る必要がある)と、最後の謎の扉(僰人の古都)でハズレを選んだ先、の2つかな。
0 件のコメント :
コメントを投稿